
こんにちは!
パン屋の英会話教室Leon 校長 横山礼恩です。
句動詞、もしくは、熟語動詞といった言葉は聞いたことありますか?
come up with (〜を思いつく)
be off to (〜へ向かっている)
take after (〜に似ている)
こういう、2語以上の言葉で動詞の役割をするものです。
実際、英語では two-word verbs と呼ばれていたりします。
この人の英語って、自然だな!と思う時って、ネイティブからすると
この句動詞をうまく使えてる時だ、とよく聞きます。
と・こ・ろ・が!
覚えたはずの句動詞が、予想外に通じなかったり、「これ違うよ!」と直されたり
それどころか、「プッ」と笑われたりします(悪気ないんでしょうが)。
どうしてこんなことが起こるのか?と思っていましたが、
今日お伝えしたいことが、これです。
要は
「句動詞」って難しい!
ということです。
ネイティブならば、瞬時に「これはおかしい」とわかるものも、
ネイティブじゃない人(帰国子女ですら)は「不自然な」句動詞の使い方をしがちなのです。
そう、言葉には「自然さ」っていう物差しもあるんですね。
英語って、クソーーー、難しいな・・・めんどくせー
と思うかもしれませんが、実は日本語の「複合動詞」が
日本語学習者にとって、かなり理解しがたいそうです
「自然さ」という点で。
複合動詞とは、2つの動詞がくっついたものですが、
例えば・・・
ナンパした女の子をホテルに「連れ込む」ことはできますが、
妻を家に「連れ込む」ことはできませんよね?
死ぬほど大切な商談の前に、焼酎をいっぱい「ひっかける」ことはできますが、
ミネラルウォーターをいっぱい「ひっかける」ことはできませんね?
花に水を「ひっかける」ことも、普通はしません。
これらの複合動詞が日本人なら「不自然」と一瞬でわかるから、面白いのです。
このあたりをギャグにするのが本当に上手いのがサンドイッチマンですね!
ところが、外国人日本語学習者からすると、これはもう理解不能のようです。
複合動詞じゃありませんが、主語を表す助詞の「は」「が」
例えば、ウナギ屋でうなぎを頼みたいとき、
「僕はうなぎで!」
が、良くてどうして
「僕がうなぎで!」
はダメなのか?(これも正直、ちょっと面白い)
逆に、これ文法的にしっかりと説明できますか?実は、言語学者の間でも超難題のようです。
結局、本日お伝えしたいことは
1、言葉には自然・不自然というものさしがある
2、文法は後からそこへ理屈をつけたもので、万能に全て説明できるものではない
3、なのでまぁ、外国語学習者は「自然さ」はある程度あきらめるのも必要
完璧を目指す必要はありませんし、それはほぼ不可能です。
それどころか、「彼の彼女のスペイン語なまりの英語が」
というのが、褒め言葉として使われているのを僕は何度も見ています。
残念ながら、彼の日本語なまりが、という褒め言葉は聞いたことないのですが(あったら教えてください)
なまりもまた、魅力になりえます。
この辺りは適当に、むしろ「あ、こんなのもあるんだ!」と
新しい発見を楽しむのが、語学学習の醍醐味だとも言えます。
Leon
2019.11.8
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